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Copyright (c) 2009 MIZUISHI Architect Atelier |
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「段々スラブのあるビル」 隣接するカフェと同じオーナーで、1階が体操教室を行うスタジオ、2階が4つの店舗が入るテナントスペースといった用途である。 カフェとの相乗効果で人を呼び寄せることを目的に、2階店舗の前面に各店舗へアプローチできるような階段状の屋外広場を設け、カフェの2階入口部分とつなげている。2階へ上がる階段もカフェの外部階段を拡張したようなかたちである。1階は2階とは個別にアプローチする構成で、大面積のスタジオでは2階スラブの段々形状を天井面に反映させている。 異なる用途を同一の建物に取り込む場合に、全く無関係に成立させるのではなく、「隣のカフェとつなげる」ということをきっかけに、両者に機能的にも形態的にも関係性をつくることを試みた。ここではカフェからつながる段々スラブを1、2階の間に挿入することで、2階では4つの店舗を緩やかに分け、1階ではスタジオの大空間を南側に行くに従って高く開放的にしている。特に1階はRC造の打放し仕上げとし、2階は木造として外壁にはデッキ材を張り、見た目にも1、2階を別の物として扱いながら、間の段々スラブを象徴的なものとしている。各店舗はそれぞれ異なる面積と天井高でスケルトンとしても個性を持ち、前面の屋外広場は中立的な皆の場所でありながら各店舗の延長のようでもあり、隣接するカフェの延長としても機能するのではないかと思っている。 |